海外で予約したレストランに行く時に使える英語表現

旅行

ビジネス、観光を問わず、海外旅行の最大の楽しみの一つは食事ですね。

仕事の相手や、宿泊先のコンシェルジュやフロントの人に教えてもらって予約してからレストランに行くことも多いと思います。

そんなとき、海外のレストランでは、お店の人の対応が日本のレストランと少し違っているところもあり、知らずに行くと戸惑ってしまうこともあります。

また、レストランでのお店の人との英語でのやり取りも、美味しいものを食べるために大事なポイントです。

海外のレストランではどんなやり取りをしながら食事をするのか。そしてレストランはどのような英語の表現が多く使われるのかを紹介します。

ここで紹介する、英語でのレストランの人とのやり取りをあらかじめ頭に入れてレストランに行けば、余裕を持って食事を楽しむことができますよ。

 

服装は?

英語の前にちょっとマナーのお話です。

日本でもちょっとおしゃれなレストランにジーンズやTシャツで行ってしまい、周りの人たちから浮いてしまった、という苦い思い出を思っている人もいると思います。

どこの国でも、レストランの格式と服装には密接な関係があります。

せっかくおいしいものを食べるのですから、できるだけ気持ちよく過ごしたいですよね。

欧米の大都市でも観光客が多いところはそれほどドレスコードに気を使う必要はありません。特にアメリカ人の男性はポロシャツに短パン姿でどこにでも行きます。日本に旅行に来ているアメリカ人なんかは、日本人でもちょっとまずいんじゃないのというくらいラフな格好でレストランにきちゃいます。

旅行先で行くレストランははじめての場合が多いと思いますので、どの程度の格好をしていけばいいのかわからないことが多いと思います。

ホームページにドレスコードの書いてあるレストランもありますので、注意してチェックしましょう。

ドレスコードがわからない時にはどうしたらいいでしょうか?

周りのお客さんがみんながスーツやドレスを着ているところに短パンで行っては、下手をすると店に入れてくれないとも限りません。

でもその反対に非常にカジュアルな所にスーツでバッチリ決めて行くというのも、追い返されることはないにしても、メチャメチャ浮きまくりですよね。

どんな格好をしていけばいいか不安な時には、男性ならカジュアルな感じでも構わないのでとにかくジャケットだけは着ていきましょう。女性ならばカジュアルでもいいので、ワンピースを選びましょう。

ほとんどTシャツとジーンズで過ごすつもりでも、ちょっと荷物になるかもしれませんが、男性ならジャケット、女性ならワンピースを一枚パッキングしておけば安心です。

 

レストランに着いたらなんて言う?

予約したレストランに着いた時なんて切り出したらいいのか分からなくなってしまいませんか?

日本ではどういいますか?

8時に予約した田中ですけど・・・」

と言う感じでしょうか。

欧米ではレストランに入って最初に挨拶してくる人はテーブルを決める権限のあるえらい人です。ウエイターやウエイトレスより給料も高い人です。

窓際の静かな席に案内されるか、厨房に近くてウエイターがしょっちゅう出入りする騒がしい席に案内されるかは、この人の采配です。

できるだけ好印象を持ってもらい、いい席につきたいですよね。

レストランに着いたら、にっこり笑ってまずこう言いましょう。

 “Hi, my name is Tanaka.”

「こんばんは。田中と言いますが」

“I have booked a table for two at 8.”

8時に2人で予約したのですが」

これでバッチリです。

 

もし、騒がしい席に案内されたら、いちおう聞いてみましょう。

“Could we get a table in a quieter area?

「少し静かな所はありませんか?」

“Could we get a table by the window?

「窓際の席はダメですか?」

もしダメでも気分を切り替えて料理を楽しみましょうね!

 

ウエイトレス、ウエイターがやってきたら

席に着いたら担当のウエイターかウエイトレスがやって来ますが、この人は席に案内してくれた人とは違う人です。

そして、ウエイトレスやウエイターの担当するテーブルは決まっているということに注意しましょう。

日本ではウエイターやウエイトレスは誰に声をかけてもサービスをしてくれますが、欧米では基本的にはこれはありません。

これはチップを渡すという習慣と密接な関係があります。

特にアメリカでは、ウエイターウエイトレスやウエイターは、チップをもらうことが前提となった給料しかもらっていません。

担当のテーブルでそのお客さんに対してしたサービスに対してチップをもらうということです。

これが、ウエイトレスやウエイターがやたらに愛想がいい理由です。

ですから、「水が欲しい」とか、「追加のお酒が欲しい」とかいうときには、必ずそのテーブル担当のウエイトレス、ウエイターにお願いししょう

 

日本人から見れば、過剰にフレンドリーでかつテンションが高いです。

Hi, How are you doing today?

とムダに元気に声をかけて来ます。

ここは、

「なんだこのテンションは!?」

と言わずににっこり笑って

“We are doing good!”

とか、

どこか観光地をめぐって楽しかったのであれば、

「そんなことこのウエイトレスには関係ないじゃないか?」と思わずに

“We went to Metropolitan museum. That was good!”

「メトロポリタン美術館に行ったんだ。よかったよ。」

というくらい愛想よく答えてあげましょう。

その後のサービスにも影響しますから。

 

肝心のオーダーの仕方はどうする

飲み物のオーダー

さて、挨拶が済んだところで、オーダーとなります。

まず聞かれるのが飲み物です。

ほとんどの場合こう聞かれます。

“What would you like to drink?

「飲みものは何にしますか?」

メニューを見る時間も与えてくれないことが本当に多いです。

アメリカ人は店に入る前から何を飲みたいのか決まってるのではないかと思うくらいです。

日本と同じでとりあえずビールというのも簡単でいいですね。

さてどう言って注文しましょうか?

“Beer, please”

「ビールお願いします」

もちろんこれでもいいのですが、

飲み物以外でも使える便利な表現を覚えておきましょう

それは

“I’ll have “

です。

I’ll I will の省略形です。

ビールが欲しいなら

Ill have beer.”

OKです。

Please を付けて

I’ll have beer, please.

だとより丁寧になります。

食べ物のオーダー

ビールが運ばれてくる間に食べるものを決めましょう。

欧米のレストランのメニューは

前菜

メイン

の順番に書かれています。

日本人にとっては量が多いお店が多いとはいえ、初めてのお店では要領がわからず、ついたくさん注文してしまい、残してしまうことも多いのではないでしょうか。

何人かで食べる場合は、遠慮せずにシェアすることを前提に、かつ少なめに注文した方が無難ですね。

例えば、前菜はそれぞれのぶんを注文し、メインはシェアするというのもアリです

 

前菜やメインといった料理のオーダーも飲み物のオーダーと同じ英語表現です

そうです

I’ll have 料理名

です。

英語は日本語に比べて色々な表現がストレートで、なんとなくぞんざいな感じがするかもしれませんが、実はこの辺りは日本語より丁寧な表現でコミュニケーションをするのです。

日本では、もしあなたがシーザーサラダが食べたい場合、1人だと「シーザーサラダ」と料理の名前だけ言ったり、せいぜい「シーザーサラダください」と言うくらいでしょう。

英語の場合、日本語のように注文する料理に名前だけを言うのは、マクドナルドのようなファーストフードぐらいで、ウエイトレスやウエイターがいるレストランではあまり聞きません。

シーザーサラダが食べたいなら

I’ll have Caesar salad.

ローストした豚肉が食べたいなら

I’ll have roasted pork.

となります。

ちなみにマクドナルドなら、

“One cheese burger and coke, please.”

「チーズバーガーとコーラください」

OKです。

 

食事中も英語は必要です

オーダーした料理が運ばれ、あなたの前に置かれました。

さてなんと言いますか?

“Thank you” と言いましょう。

日本では料理を運んできたウエイター、ウエイトレスに「ありがとう」と言う人はそれほど多くないのではないでしょうか?

欧米では日本人にいる時よりありがとうをたくさん聞くような気がします。

日本人同士は以心伝心という言葉でわかるように、お互いに全てを話さなくても理解し合えるという文化がありますが、海外ではこれは通じません。

気持ちはちゃんといちいち伝える必要があります。

おいしく食事をしていると必ず、ウエイトレス、ウエイターがやってきて、

“How’s everything?
“Everything is Okay?
「全て大丈夫ですか?」

と聞いてきます。

日本では邪魔をされずに食事をお楽しんでもらいたい、それが一番のおもてなしだと思っているので、ウエイトレス、ウエイターは食事中には声をかけません。

慣れないと本当にうっとうしいですが、これもまたチップ制度と深い関係があります。

ウエイトレスやウエイターはチップがたくさん欲しいので一生懸命サービスをします

自分の担当したお客さんが何か追加でオーダーしたいと思っているかもしれないとか、ケチャップが足りないと思っているかもしれないととか色々と気を使って、「大丈夫ですか?」と声をかけるのです。

食事中に声をかけられても嫌な顔せずに、そういう習慣なんだと割り切って、

I am fine.”

「大丈夫です」

Good!”

「グッドです」

“This is delicious!”

「おいしいです」

などと答えるようにしましょう。

日本でのようにうなずくだけとか、よくわからないからといって無視をするのはやめましょう

もちろん何か問題があったり、追加で何か頼みたい時にはすかさずお願いしましょう。

 

お勘定

おいしく食べ終わってそろそろホテルに帰る時間になってきました。

欧米のレストランでは、日本のように入り口のそばのレジでお勘定をするところはまず見かけません。ほとんどの場合、テーブルでの支払いとなります

伝票をもらって、お勘定をしたい時、どんな英語を使ったらいいのでしょうか?

アメリカの場合とイギリス(ヨーロッパ)の場合では少し違います。

まずアメリカ

“Check. please”

日本でもホテルで宿泊後会計をする時にはチェックアウト(check out) お願いしますと言いますね。

その“check”です。

次にイギリスや、ヨーロッパのようにイギリス英語が一般的なところ

“Bill, please”

このbillというのは「伝票」という意味です。

訳すと「伝票お願いします」となります。

担当のウエイトレスやウエイトレスが伝票を持ってきます。

多くの場合、日本と同じようにオーダーした物と値段が書かれていますので、必ず自分が食べたものかどうか確認しましょう。

 

チップ

さて、もらった伝票にしたがって支払いをするのですが、この際に厄介なのがチップですね。

これだけ多くの人が海外に行く時代になっても、まだ様々な旅行ガイドブックなどで取り上げられている面倒な問題です。

このチップ制度も国によって様々なようですので、残念ながら「こうすれば世界中どこへ行っても絶対大丈夫」ということはありません。また、訪れるレストランによっても違いがあります。

まずは伝票をよく見てサービス料が含まれていないかどうかチェックしましょう。

アメリカでは多くの場合チップは含まれていませんが、特にヨーロッパのレストランの場合はサービス料が含まれていることも結構あります。

“gratuity included ““service charge included “という項目がないかどうかチェックしましょう。

チップのことを英語では“gratuity”ということが多いですのでこの単語は覚えておきましょう。

サービス料の項目があればその額を支払えば、チップは払う必要はありません。

そう行った項目がなければ、欧米の場合はチップを支払うのが無難です。

もしサービス料が含まれているかどうかわからない時には聞いても構いません

“Does this include service charge?

「これはサービス料含まれていますか?」

 

でもチップの習慣のない私たち日本人にとって、いくら払うのかはやはり大変難しい問題ですね。

ガイドブックによっても10%から20%とか、15%から25%とかまちまちですし、たとえば、アメリカとイギリスではチップに対する考え方が違います。

アメリカはチップはウエイトレスやウエイターの給料の一部なので、必ず払ってください。払わないと「払え」と言われるくらいです。

しかしイギリスでは、してもらったサービスに対する「感謝」という感覚です。本来のチップの意味に近いと考えていいと思います。

したがって、もし普通のサービスで、払いたくなければ、払わなくてもアメリカのように追っかけてきて「払え」とか言われることはありません。

とはいうものの、イギリスでも日本に比べればチップをあげるかどうかの判断基準はかなり低く、少しでも感謝の気持ちがあればチップはあげた方が無難です。

アメリカではチップの金額は年々高くなってきているようです。

最近アメリカのレストランでは、伝票に食べた料理の金額の他にその金額に対して10%,12%,15%,18%,20%はそれぞれいくらになるかも計算されて書いてあるところがたくさんあります。

これはチップを払う際に計算しなくてもいいようにという心遣い(?)です。

アメリカの場合は普通のサービスと思ったら15%、少しいいサービスをしてもらったと思ったら20というのが目安です。

一方、イギリスの場合は少し少なく、10%から15と考えておいて問題ないと思います。

 

最後に

日本でも外国人観光客を見かけることが多くなってきましたね。

私たちは一目で、または一言二言言葉を交わせば、外国人であることはわかりますね。

外国でも全く同じです。その国の人になろうと背伸びしてはいけません。言葉も文化も習慣も違うのですから。

一方で「海外では自分は外国人だから何も知らなくて当然だ」という意識から、開き直り横柄な態度をとるのの絶対にやめましょう

自分は外国人だから、その国の習慣や文化はよく知らない。だからこそ、それに対して常に敬意を払って謙虚に接することが大切です

要は、自分たちが日本で外国人に「こうしてほしい」と思うような振る舞いをすることです。

海外の国で、いろいろなレストランに行くことは外国の文化に触れるとても良い機会です。ファーストフードばかり行かないで現地のレストランでお店の人とのコミュニケーションも楽しみましょう。

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