海外出張や観光旅行の計画を立てる時にいつも頭を悩ませることといえば、どのホテルに宿泊するかということですね。
海外に行けば、観光や仕事で部屋に戻るのは夜遅くなり、部屋にいる時間は長くないからと、ホテルに対してそれほど注意を払わない人もいるでしょうが、疲れて部屋に戻ってから次の日に備えるためにも、できれば快適に過ごしたいものです。
出張や個人旅行で、自分で海外のホテルを選ぶ時のヒントと、海外のホテルに滞在する時に知ってると便利な英語表現をご紹介します。
海外出張や旅行のホテルの選び方
海外出張などで、仕事相手がホテルを紹介してくれる場合は、基本的には勧められたホテルを選んだ方が無難です。
大抵の場合、オフィスへのアクセスもよく、外国人にとって安全な場所のホテルを勧めてくれるでしょう。
しかし、商談する会社を初めて訪問する場合や、観光目的でもツアーでなく、自分でホテルを予約する時にはずいぶん悩みます。
どこのホテルに泊まるかによって、旅行の満足度は大きく左右されますし、泊まる場所によっては危険な目に遭う可能性が高まってしまうこともあるでしょう。
こだわって選びたいですね。
海外のホテルの多くは星の数でランク分けされています。
星1つが一番下のクラス、星5つが最高級クラスです。
ただし、ミシュランガイドのレストランの星のような、世界各国共通の基準ではなく、基準は各国バラバラなので、あまり過信はしないでください。
もちろん、星の数が多くなればなるほど部屋が広かったり、インテリアが豪華だったり、レストランやスポーツジムなどの設備も充実しているというように、その国や地域での相対的ランキングの目安としては参考になります。
また、星の数が多いほど値段も当然高くなります。
ヒルトンやマリオットといった、世界各国にネットワークを持つブランドのホテルは、多くの場合3つ星以上のクラスに属していることが多いことからもわかるように、最低3つ星以上のホテルを選ぶようにすれば日本人にとっての合格ラインはクリアしていると考えていいと思います。
特に初めて訪れる街ではセキュリチィーのことも考え合わせて、値段は高めになりますが、3つ星以上できれば4つ星のホテルを選んだ方が安心です。
ただし、4つ星の方が3つ星よりも設備が良く、値段も高いかというと、必ずしもそうではないことに注意しましょう。
例えば、古くて設備も近代的でないホテルが、長い歴史があるという理由でたくさんの星をもらっていることもよくあります。
インターネットのホテル予約サイトにはユーザーのの口コミが投稿されています。外国人の口コミも日本語に翻訳されて表示されていますし、もちろん日本人の口コミもあります。
予約する時にはホテルの紹介だけではなく、こういった口コミも確認してホテルの特徴を掴んでから予約しましょう。
海外ホテルの予約サイトの使い方
インターネットには、ホテルズドットコムhotels.com 、 エクスペディアexpedia.com 、ブッキングドットコムbooking.com などのホテル予約サイトがたくさんあり、日本に居ながら世界中のホテルを日本語で予約することができます。
しかしこういった予約サイトは同じホテル、同じ日付でも、サイトごとに料金が違うことがあります。
いくつもの予約サイトをまとめて検索(メタサーチ)し、一番安い予約サイトを見つけてくれるトリバゴ の利用が便利です。
一番安いといっても、為替レート換算のタイミングのズレで、数十円しか違わない場合もありますので、目星をつけたホテルについていくつかの予約サイトで口コミの内容を確認するようにしましょう。
また、2泊以上する場合は、サイトによっては一泊あたりの値段を表示するところと、トータルの値段を表示するところがあるので、表示によく注意してください。
大手のホテルチェーンでは、自社のインターネット公式ホームページからの予約が最も安いと謳っていることがよくあります。
これはインターネット予約サイトを通した予約の場合、ホテルはその予約サイトに手数料を払わなければならないため、自社の公式ホームページからの予約を勧めているのです。
予約をする私たちにとっては安い方がいいので、予約サイトで最安値をチェックしたあとで、念のためにそのホテルの公式ホームページで値段を確認しましょう。
私の場合、予約サイトと公式ページの値段が同じ場合は公式ページから予約をするようにしています。
多くの場合問題ないのですが、予約サイト経由で予約したのに予約内容が違っていたというような口コミをたまに見るからです。
海外のホテルに着いた時になんて言ったらいいの?
予約サイト経由なり、ホテルの公式ページなりで予約をしたホテルに到着しました。
ちゃんと予約できてるかなあ・・・
どんな部屋なんだろうか・・・・
ちょっと緊張の瞬間です。
フロントデスクに向かいますが、さあ英語でなんと言って切り出したらいいのでしょうか。
世界中どこへ行っても、大きな荷物を持ってフロントに近づいてくる人の目的は「チェックイン」しかありません。
そう、安心してください。絶対に間違えられることはありません。
チェックインの英語は簡単です。
「チェックインをお願いします。田中です。」
ちょっとカッコつけたかったら、
「田中ですが、2泊で予約したのですが。」
あとは住所や名前を記入させられるのは日本と同じですが、身分証明書としてパスポートの提示を求められることが多いと思いますので、フロントの人が
”May I see your passport?” などと”passport”という言葉が聞こえたらパスポートを見せる準備をしてください。
宿泊後チェックアウト時に支払いをするのが普通ですが、万一踏み倒して逃げられると困るので、現金でデポジット(預入金)を払ったり、クレジットカードの情報を記録するために提示を求められたりします。
”Can I have your credit card?”
クレジットカードをお願いします
と言われたりしますが、これは、このときに支払いをするのではありませんが、クレジットカードを渡してください。
フロントに人は画面を見ながらあなたの予約した部屋の広さや設備、グレードと値段を見ながら、どの部屋にするか考えます。
旅慣れた人はここですかさず自分の希望を言っちゃいます。
例えば、
「上の方の階がいいのですが」
(多くの場合上層階の方が眺めがいい場合が多く、値段が高いのでどこまで対応してくれるかはその時の空室の状況によります)
「エレベーターの近くの部屋がいいのですが」
(これは大きなホテルになるとエレベーターから部屋まで歩く距離がバカにならず、朝食をとるためにレストランに行ったり、ジムに行ったりする時に面倒だという人も結構いるためです)
大きなホテルだとクラブがあって夜遅くまで演奏していてやかましい場合もあります。
静かに休みたいときは
「静かな部屋をお願いします」
これで部屋のキーをもらったらあとは部屋に行くだけですが、その際にベルボーイが部屋まで荷物を持って行くぞと待ち構えていることがあります。
日本人にとって自分で荷物を部屋まで持って行くのは基本動作ですし、部屋まで持ってきてもらったら、あの面倒くさいチップがいります。
荷物もそんなにたくさんないし、できることなら丁重にお断りして自分で運びたいときもあるでしょう。
そんな時は
といってベルボーイを断って構いません。
もちろん荷物がたくさんあって、もうホテルに着いた時にはぐったりしていて、とにかく「荷物運んで!!」というときもあるでしょう。
そんなときはベルボーイの申し出は快く受けて、部屋まで運んでもらい、荷物を置いてもらった後にチップをはずんであげましょう。
金額はアメリカの基準だと荷物1つにつき1ドルです。
海外のホテルでは要望は言ったもん勝ち。泣き寝入りはやめよう!
部屋に入ったあと、まず何か問題がないかチェックしましょう。
オーシャンビューと予約したのに海が見えないなどということはないか?
2ベッドとお願いしたのにベッドが1つしかないなどということはないか?
などなど、予約時やフロントで言われたことと同じかどうかをチェックします。
もし違っていたり、なにか気に入らないことがあれば、遠慮せずにフロントにクレームを入れましょう!
英語に自信がないからという理由で「まあいいや。我慢できる範囲だし・・。」などと泣き寝入りをしてはいけません。
ここが日本と欧米の文化の差です。
約束が違ったり、不具合があったりした時にははっきりとフィードバックして、自分の予定した旅行ができるように頑張りましょう!
そんなときは電話でもいいのですが、電話だと伝わらないという心配もあるでしょう。
とりあえずフロントに出かけて行って直接話すことをお勧めします。
一対一で話せばなんとか向こうもこっちが何がまずいと思っているのかわかってくれるはずです。
例えば
「オーシャンビューの部屋を予約したのですが・・・」
「ツインベッドの部屋を予約したはずですが・・・」
と行った感じです。
頑張りましょう。
海外のホテルでチェックアウトする時の英語
普通はチェックアウトの時にはほとんど英語は必要ありません。
荷物を持ってフロントに行き、鍵を渡して
これだけです。
そしてクレジットカードの提示を再度求められ、サインまたは暗証番号の入力を要求されておしまいです。
何事もなければフロントの人は笑顔で
”How’s your stay?”
「どうでしたか?(快適に過ごせましたか?)」
などと聞いてくることでしょう。
問題なければにっこり笑って
”It was fine.”
とか
”I slept well.”
「よく眠れたよ」
などと言ってあげましょう。
何か問題があったら面倒くさがらずにちゃんとフィードバックしてあげることもホテルにとっては必要なことです。
例えば
「シャワーの水圧が低かったよ」
「隣の部屋がうるさかった」
などとりあえずフィードバックしてあげましょう。
最後に
ホテルにまつわるヒント、参考になりましたか?
大切なことは、要求することはきちんと要求する、決して「まあいいや」と諦めないことです。
海外旅行の大きな目的であり、楽しみでもあるのは、日本の文化と欧米の文化の違いを自分が体験することです。
このようなホテルでのちょっとしたフィードバックこそがまさに異文化の実体験なのです。
帰国した時に友達に話せるネタにもなります。
せっかくの異文化体験のチャンスを無駄にしないようにチャレンジしてください。
ホテルで使える英語のシミュレーションはオンライン英会話で
こういったホテルで使う英語表現をシミュレーションして、海外旅行や海外出張に備えたいというような人には、手軽に利用できるオンライン英会話スクールがオススメです。
ホテルでの英語に限らず、自分の弱点を外国人の講師を相手に集中的に練習することができます。
最近は選ぶのが大変なほど、たくさんのオンライン英会話スクールがありますが、中でもビジネス英会話に特化している、ビジネス英会話コースのあるオススメのスクールはこちらに紹介しています。参考にしてください。
コメント